日本でも話題になりましたね。世界初のワインを嗜みながらの回転式チーズバー。日本人なら馴染みのある回転寿司のチーズ版です。早速行ってきましたので、英国チーズの歴史とともにご紹介していきます。
Contents
Pick & Cheese
英国チーズの歴史
二度にわたる世界大戦で、イギリス国内にあるチーズ農家のチーズ作りは大打撃を受けてしまいました。第一次大戦当初、イギリスには3,500人以上のチーズの生産者がいましたが、第二次世界大戦終戦間際には、約100人ほどの生産者しか残っていませんでした。現在に至っても、生産を続けているチーズメーカーは100社ほどしかありません。
チーズ生産の衰退
1933年にミルク・マーケティング・ボード(MMB)の導入により、英国の伝統的なチーズ製造の衰退が決定的なものとなりました。
MMBとは?・・・年々増加する英国の人口を養うため、政府が牛乳の生産を推奨し、管理・最大化することを目的としたもの。
チーズ業界の復活劇
1994年、イギリスの牛乳市場の規制緩和により、農家は牛乳の保証価格に頼ることができなくなりました。牛乳の価格は急落し、多くの農家たちは牛乳に付加価値をつけて、持続可能なビジネスを可能にする為に、チーズ作りに回帰しました。
現代のチーズ業界の圧倒的な存在
Pick & Cheese を運営している The Cheese Bar社は、伝統的なチーズ作りの復活をサポートするために、チーズ業界に力を注いでいます。
本物の英国チーズは味だけの魅力ではなく、農家や農村地域の支援をしながら、国内の地域経済の強化にも貢献しています。
英国チーズの歴史を学び、本場の味を堪能
英国全土から取り寄せられているさまざまな種類のチーズがベルトコンベアに乗せられて、お客さまの元へ運ばれてきます。回転寿司と同じように、好きなものをピックアップするだけです。
ガラスの蓋に付属しているアクセサリーに番号があり、メニューにはその番号と生産者情報、産地名、チーズの種類、チーズと一緒に添えられているフードの説明が記載されています。それを参考に、お好みのチーズを選びましょう。それぞれのチーズに合う付け合わせは、相性が抜群に合ってて最高に美味しいです。
ガラス蓋は横に避けて置いておけば、店員さんが下げに来てくれます。
最後に・・・
Pick & Cheese(ピック・アンド・チーズ) のお店が入ってるのは、コベントガーデンエリアにある Seven dials market(セブン・ダイヤルズ・マーケット) にあります。その他にカフェ、バー、飲食店、本屋さん等、集合型商業施設のフードコート内に出店してあります。
このセブンダイヤルズマーケット周辺には、90以上のファッション、美容、ライフスタイルショップ、50以上の独立系レストラン、カフェ、バーが軒を連ねる”7つの通り”があります。食事を楽しみ終えたあとは、セブンダイヤルズ地区を探索してみましょう。
Pick & Cheese – The Cheese Bar – Covent Garden
Seven Dials Market, Short’s Gardens, London WC2H 9AT, United Kingdom
HP : https://www.thecheesebar.com/seven-dials/
Tel : +44 20 7733 6267
Opening hours :
Monday – Wednesday, 11.00 – 21.00
Thursday – Saturday, 11.00 – 22.00
Sunday, 12.00 – 19.00